消化器外科医の思考

駆け出し② ― 帰らない日々

外科の研修医になって、何日かたった。 チームでの受け持ちだったが、「まずは君が全部あたってみて」と言われていた。 朝いちばんに病棟へ行き、全員のバイタルを見て、ドレーン排液を確認し、採血結果をチェックする。 異常があれば...
消化器外科医の思考

駆け出し① ― 外科医になった日

外科医として病棟に立った朝 外科医になった日。 入局試験を経て、初めての出勤。白衣を着て、外科チームの一員として病棟に立った。 けれど―― 何も知らない。何もわからない。何をしていいかもわからない。 学生時代...
キャリアと生き方

若い頃の自分

少しできるようになった頃 少し外科医としての力量がつき出していた頃の話である。 大きなトラブルもなく、難しい症例もいくつか経験し、周囲からも任せられる場面が増えていた。 自分でも、手応えを感じていた。 だからこそ、...
消化器外科医の思考

僕は外科医でいたかっただけだ

消化器外科医は確実に減っている 今、日本では消化器外科医が減っている。全体の医師数が増えている中で、厚生労働省のデータを見ると、2002年と比べて2022年の消化器・一般外科医師数は2割以上減少している。消化器外科学会会員の年齢層の...
キャリアと生き方

医者が嫌いだった僕

土曜日の夕方、手術室で 土曜日の夕方。ピピピピ、とPHSが鳴る。 僕は緊急手術中で、電話には手術室のナースが出る。「先生、消化器内科の先生が診に来てほしいそうです」 ベテランの先生だ。――ああ、あの人も手術が必要なのか。...
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